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データ分析入門
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データ分析は企業にとって競争力を強化するための有効な手段ですが、実施しようすると解決しなければならない問題が色々とあります。 ここではデータ分析の実施方法やデータの活用方法について、なるべく具体的に取り上げてゆきます。 ファウンド・アクトではデータ分析の支援をしています。お気軽にお声掛けください。 ここに記載するデータ分析に関する記事をまとめた冊子を差し上げています。(1名1冊) ご希望の方は、問い合わせフォームに必要事項をご記入の上、送信してください。 その際、お問い合わせ内容の欄に「データ分析冊子希望」と入力してください。

データ分析

06.分析手法と事例の紹介(1)

ここからは、具体的な分析手法を示します。
どのようにデータを見ていくか、データ分析をどのように経営に役立てるかの基本的な考え方を見てみましょう。
ここでは、スーパーAの分析を行うとしてどのような手順をなるかを想定してみました。

これらのグラフはほとんどはEXCELを用いて作成することができます。

1.経営全体に関する指標レーダー

経営全体の状況を見るには、財務に関する重要な指標をレーダーチャートで見てみる、損益分岐点図表等で利益が発生する時期はいつかを予測するなどです。

レーダーチャートの指標は、損益計算書・貸借対照表などから主要な財務指標を算出し、表にまとめます。
表からチャートを作るのはExcelなどのツールを使用しましょう。

2.部門別業績の把握

次は、この業績を生み出している原因は何かを知りたいですよね。切り口としては、部門(カテゴリー)別月別の売上高と利益率等から部門別の業績を把握することにしましょう。

 部門ごとの金額は棒グラフ(左の縦軸)で表すことにします。同時に利益率も見たいですが金額とスケールを使用すると%はほとんど見えないので、%スケール(右縦軸)を利用して折れ線グラフで描くことにします。

一般食品がずば抜けて高い売上を示しています。これは意図してそうなったのでしょうか、それとも・・・

3.期間比較(全社) (さらに…)

07.分析手法と事例の紹介(2)

「お客様の状況を知る」ということを考えてみる

この説では、「お客様の状況を知る」ということを考えてみることにします。まず、顧客分析の考え方ですが、私は次のように考えています。他にも考え方はあると思いますのであくまでも私見です。

企業の利益はお客様から得られています。当たり前ですが、どんなに優れた商品もお客様に支持されることなくしては、業績には結びつきません(支持してもらえなければ購買もされないはずですから)。さらに、今後の日本経済を見てみるなら、人口という経済のエンジンは今後は回転数を高めることはなく停滞することになると予測されています。

このような中で、企業の業績を高める、または維持し続けていくためには「リピートを増やす」「お客様を逃さない」ことを重視する必要があるのではないでしょうか。そう考えると大事なのは、新規で獲得したお客様のお店への愛顧度(ロイヤルティ)を高めて、浮気をしないようにしてもらう。他のお店より自店をより利用していただくということになります。このためには、お客様の様子をよく理解する、優良なお客様にはより高いサービスを提供して高い満足を感じてもらうということが必要です。

顧客体系ところで新規の顧客を獲得するためのコストは、顧客の維持コストに比べて6倍から8倍かかるという経験則が知られています。この数値の正しさは別にしても、顧客を維持することは新規の顧客を獲得するよりもはるかに効率が良いことは確かなようです。お客様を自店にとってより大切なお客様になっていただけるようにお客様に働きかけ続けることが今後の事業には大切なのだと感じています。

そのための出発点は、良い意味で自店のお客様をよく理解する。具体的には、時点にとって優良なお客様とそうでないお客様を区分することがまず必要です。

例えば、全体の20%のお客様が売上高の80%を生み出しているという経験則があります(俗にいう2:8ルール、パレートの法則です)。これが正しいとすればこの20%がどのようなお客様なのかを知りたいと思いませんか。そして、この20%のお客様が他店に流れないようにしたいと思いませんか。顧客分析はそのベースラインを提供します。

この考え方は、お客様の顔が見えるような販売方法をしているお店には特に大事です。

≪分析の方法≫ (さらに…)

08.データ分析ツールの作成について

最初から、立派な分析システムを作らない! 

ご紹介しているグラフや表は、EXCELで分析をしたものです。

Excelを活用する場合は、Excelの中にマクロと呼ばれる簡単なプログラムを組み込むことができます。ここに紹介したものは、そのようなマクロを用いて作成したもの、あるいはEXcelの関数等の機能のみを使用して作成したものです。

Excel関数やマクロを利用すると、市販の分析ツールとは比べ物にならないほどのスピードと低コストで作成することが可能です。高い分析ツールを使わなくても、ExcelやAccessと言ったMicrosoft製品でこの程度の分析はできますよという事例でもあります。

データ分析を開始しようとするとこれらのExcelなどの簡易ツールを用いると次のようなメリットがあります。

  1. 低コスト、短期間で作成することができます。
  2. 作成した分析ツールの修正が容易(低コスト、アジル対応)
  3. 作ってみたけど、こんなつもりでなかった…が回避できます。
    (分析では特に多くみられます)
  4. 役に立たないものはさっさと捨てて新しい分析に取り組むことができます。

当初から分析システムを導入するケースと比べると「これなら使える」という状態になってから、しっかりとした分析ツールを構築することで開発コストを大幅に削減できます。

POSの分析機能を活用する

POSには分析機能がついています。(有償・無償がありますので調査してください)

前述の「自前で作る」を行うには統計技法の習得も必要となりますので、POSの分析機能を使用することはお勧めです。

ただし、どのような分析ができるか、利用料金、利用しようとする分析機能を当社用にカスタマイズできるか、などの疑問点は必ず確認してクリアな状態にしてください。