POSを活用して分析データを収集する
取引の発生した段階で、「単品単位での情報を収集」し、目的に応じた「処理や加工を行って」、「取引情報を仕事に役立て」ようとする「ITの仕組み」をPOSと呼んでいます。
よく目にするお店のレジ(販売時点)を思い浮かべますが、仕入、配送などの時点でのシステムもPOSです。
POS導入のメリットとは…
POS導入のメリットは、導入した機器そのものがもたらしてくれるメリット(ハードメリット)とデータを活用することによってもたらされるメリット(ソフトメリット)に分けられます。
もう一つのメリットの分類は、企業内での運用レベルから見たものです。現場→部門管理→経営管理の3つに分けることができますが、上に行くほどデータの扱いや分析・活用方法が難しくなります。
POSで収集したデータをそのままにして、加工も分析もしないまま・・・という状況を見かけることがありますが、これだと一番下のハードメリットしか利用していないので、POSを導入した効果は十分とはいえません。
導入の目的をPOSの仕組みから考えると…
POSは処理や加工を行い業務に役立てようとする一連の仕組みです。そうするとPOSの機能は、1.取引時点のデータの収集、2.取引データの加工と分析、の2つに分けることになるでしょう。
前述の効果での説明のように、収集したデータを自社の活動に役立てることがPOS導入のポイントとなります。
POSを導入する際には、収集したデータをどのように利用するか(POS導入の目的)を明確にするようにしましょう。
そして、その目的にあった分析機能があるか、機器の操作性はどうか、価格はどうか等を検討してください。
モバイルPOSシステムの活用
情報システムは、今は「持つ時代から利用する時代へ」と言われます。これはインターネットやIT技術の進歩によって、クラウドやIDC(インターネットデータセンター)が普及したため、ハードウェアを自前で調達するのではなくシステムの利用料を払うことで、自社に合ったサービスを組み合わせて使用することができるIT環境が整備されたことによります。
これはPOSでも同じです。このPOSは「クラウドPOS」「クラウド連動POS」「モバイルPOS」とか呼ばれていますが、いずれも意味は同じです。
これらのPOSの特徴は、今までのPOSがレジに固定配置されていたのに対して、PCタブレットやスマートフォンでレジ機能を実現していることです。つまり、移動レジです。これは、お客様サービスの視点から見るとすごいことです。だって、もうレジに並ばなくていいんです。お客様と対話しながら購買が決定した時点ですぐレジ処理ができるんですよ。お客様はソファーでくつろいでいただきながらレジができるんです。これはレジに進むまでの店内同線や店舗レイアウトや店舗装飾等にも影響を与える可能性があります。またPCやスマホでレジができるならレジ以外のPC機能を同時にできるので店舗生産性も向上する可能性がありますのでレイバースケジュールも楽になるかも・・・これは、どのように機能をお店や事業に使用するかというイメージにもよります。
モバイルPOSシステムの導入は、「軽減税率対策補助金」の対象にもなっていますので、導入負担を軽減することも可能です。
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