業務改善に限らず職場で問題解決をする場合に、ある時には「問題」と言い、ある時には「課題」と言ったりします。「問題」と「課題」は同じなのでしょうか、違うのでしょうか。
問題と課題の違い
品質管理では、「問題とは、あるべき姿や目標と現状のレベルの差(ギャップ)」であり、「課題とは、新たに設定する新しい姿や現状のレベルの差(ギャップ)」(QC検定テキストより引用)となっています。
なので、問題は現状との比較との差であり、課題はより高い姿との比較で生まれる差となります。なので両社はまったく意味が異なります。またチャレンジの手順と方法も異なります。明確にしておきたいものです。
なぜ、こんなことをいうかといえば、一つの企業の中において一つの事柄を示す言葉が複数使われていたりするためです。例えば、部門によってある事柄を記載した資料名が違っていたり、作業名称が違っていたりします。
業務改善を始めると実はこんな事柄がそれこそ「問題」になります。同音異義かなと確かめると実は内容が違っていて「え~~そうだったの」ということになったりします。
用語の統一は標準化への第一歩
標準とは、「関連する人々の間で利益または利便が公正に得られるように、統一し、又は単純化する目的で、もの及びもの以外について定めた取決め」(ISOの定義)だそうです。標準化は、標準を定める活動になるのでしょうが、その一つに「用語の統一」があると考えます。
こんなことをするだけでも会議や打ち合え時間が短くなったりします。
私も正しい文言・表現をすることに努めていますが、実はなかなか難しいです。!(^^)!